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火山ってなぁに?
1.火山って何?
2.どうして火山は噴火するの?
3.噴火するとどうなるの?
4.噴火はいつ起こるの?
5.噴火が起きたらどうすればよいの?
6.噴火に備えてできることは?
7.火山って悪いことばかりなの?
火山が
噴火
(
ふんか
)
すると、いろいろな
災害
(
さいがい
)
がおこります。
火山灰
(
かざんばい
)
、
土石流
(
どせきりゅう
)
、
火砕流
(
かさいりゅう
)
、
溶岩流
(
ようがんりゅう
)
などの
大
(
おお
)
きな災害や噴火に
伴
(
ともな
)
う
空気
(
くうき
)
の
震
(
ふる
)
えにより、
窓
(
まど
)
ガラスが
割
(
わ
)
れるなどの
被害
(
ひがい
)
が
出
(
で
)
ることもあります。
噴火で
吹
(
ふ
)
き
上
(
あ
)
げられて
火口
(
かこう
)
から
噴
(
ふ
)
き
出
(
だ
)
す
砂
(
すな
)
や
灰
(
はい
)
のような
小
(
ちい
)
さな(およそ2ミリメートル
以下
(
いか
)
)
破片
(
はへん
)
のことを火山灰といいます。
空気中
(
くうきちゅう
)
に
降
(
ふ
)
る火山によって
呼吸
(
こきゅう
)
に
悪
(
わる
)
いえいきょうを
与
(
あた
)
えたり、火山灰が降り
積
(
つ
)
もるために
家
(
いえ
)
の
外
(
そと
)
に
洗
(
せん
)
たくものなどを
干
(
ほ
)
すことができなくなったり、
野菜
(
やさい
)
などの
農作物
(
のうさくぶつ
)
などに被害が出たり、降り積もった火山灰の
重
(
おも
)
みで
建物
(
たてもの
)
がこわれたりなど、
多
(
おお
)
くの
人
(
ひと
)
の
生活
(
せいかつ
)
に悪いえいきょうがでます。
噴火中の火山の
上空
(
じょうくう
)
を
飛
(
と
)
ぶジェット
機
(
き
)
のエンジンの
中
(
なか
)
に
入
(
はい
)
り、エンジンを
止
(
と
)
めてしまうこともあります。
鹿児島県にある
桜島
(
さくらじま
)
はひんぱんに火山灰を噴き出しています。
このように火山灰が降る地域では集めた火山灰を降灰袋に入れ、 指定された降灰置き場に出す決まりになっています。
つまり火山灰を捨てるため専用の置き場があるのです。
土砂
(
どしゃ
)
が
水
(
みず
)
(
雨水
(
あまみず
)
や
地下水
(
ちかすい
)
)と
混
(
ま
)
ざり、
河川
(
かせん
)
などを
流
(
なが
)
れ
下
(
くだ
)
る
現象
(
げんしょう
)
のことを土石流といいます。
火山灰の積もった
斜面
(
しゃめん
)
や噴火によってくずれた
岩
(
いわ
)
や
土
(
つち
)
のたまった
谷
(
たに
)
に雨が降ったり、噴火によって
火口付近
(
かこうふきん
)
の
湖
(
みずうみ
)
がこわれて水があふれ出したり、積もっていた
雪
(
ゆき
)
がとけたりして土石流がおきます。
流れ下りながら
石
(
いし
)
や
流木
(
りゅうぼく
)
なども
巻
(
ま
)
き
込
(
こ
)
み、山のふもとの建物などに大きな被害をもたらすことがあります。
右
(
みぎ
)
に
見
(
み
)
える家は
完全
(
かんぜん
)
に土砂にうまってしまっています。
火山灰などの
噴出物
(
ふんしゅつぶつ
)
が、
高温
(
こうおん
)
の火山ガスと
共
(
とも
)
に流れ下る現象のことを火砕流といいます。
その
速
(
はや
)
さは1
秒間
(
びょうかん
)
に100メートルを
超
(
こ
)
えることもあり、火砕流は火山による災害のうちもっとも被害が大きいものといえます。
火砕流にまきこまれると、
高熱
(
こうねつ
)
と
有毒
(
ゆうどく
)
なガスで人が
亡
(
な
)
くなることがあります。
また、その
強
(
つよ
)
い
力
(
ちから
)
で建物などもこわしてしまいます。
死者行方不明者
(
ししゃゆくえふめいしゃ
)
43
名
(
めい
)
と9名の
負傷者
(
ふしょうしゃ
)
を出す大きな被害となりました。
(写真:東京大学地震研究所 中田節也教授撮影)
どろどろに
溶
(
と
)
けた
岩石
(
がんせき
)
(
溶岩
(
ようがん
)
)が火口からあふれ、流れ出たものを溶岩流といいます。
流れ
落
(
お
)
ちるスピードはそんなに速くありませんが、その
温度
(
おんど
)
は1000
度
(
ど
)
を超 えることもあり、溶岩が
通過
(
つうか
)
する
所
(
ところ
)
にある建物や
畑
(
はたけ
)
などは
全
(
すべ
)
て
焼
(
や
)
きつくされてしまうほか、
火災
(
かさい
)
をおこすこともあります。
(写真:白尾元理氏撮影)
火山によって起きる
災害
(
さいがい
)
は、速さがずいぶんちがいます。火山による災害の速さをまとめると、下の
絵
(
え
)
のようになります。
溶岩流
(
ようがんりゅう
)
は歩いて逃げることもできますが、
土石流
(
どせきりゅう
)
、
火砕流
(
かさいりゅう
)
は起きてから逃げるのではまにあわないほど
流
(
なが
)
れが速い
災害
(
さいがい
)
です。そのため、
起
(
お
)
きる
前
(
まえ
)
にひなんすることがとても
大切
(
たいせつ
)
です。
2011年3月