かざんのぺーじ

4.噴火はいつ起こるの?
 火山の様子(ようす)観測(かんそく)することで、噴火(ふんか)()こる(まえ)ぶれを()ることができます。 たとえば、噴火の(まえ)(ちい)さな地震(じしん)()こったり、マグマが(そと)()ようと()がって()るために地面(じめん)がもりあがったりします。
 これらを観測したり、調(しら)べることによって、いつ、どのくらいの(おお)きさの噴火が起こりそうかを(かんが)えることができます。
 防災科学技術研究所(ぼうさいかがくぎじゅつけんきゅうじょ)では、火山活動(かつどう)正確(せいかく)にとらえるための機械(きかい)何ヶ所(なんかしょ)にもわたり設置(せっち)しています。
 この観測網(かんそくもう)によって、地下(ちか)のマグマの(うご)きによる地震や地殻変動(ちかくへんどう)などを観測しています。
 この観測網で火山が起こる前ぶれを、より感度(かんど)よく観測できるようになりました。
火山活動観測網
火山活動観測網その1
火山活動観測網その2

 また、噴火がいつ起こるかを予測(よそく)するシステムの開発(かいはつ)をしたり、いろいろな研究内容(けんきゅうないよう)発表(はっぴょう)したり、市町村(しちょうそん)自治体(じちたい)によるハザードマップの作成(さくせい)積極的(せっきょくてき)協力(きょうりょく)するなどして、火山による被害(ひがい)(かる)くするための活動をおこなっています。
三宅島の火山活動
 2000年6月に始まった三宅島の火山活動の原因(げんいん)になったマグマの動きについて、地震や地殻変動からその仕組(しく)みを解明(かいめい)しました。
三宅島の火山活動


火山シミュレーション 火山シミュレーション
 (ひだり)富士山(ふじさん)が噴火した場合(ばあい)、いつ(ごろ)、どの地域(ちいき)溶岩(ようがん)(なが)れるかを予測し、()かりやすい()にしたものです。 御殿場市(ごてんばし)が作成した富士山火山防災マップにも活用(かつよう)され、実際(じっさい)に噴火が起きた時のひなん計画(けいかく)作成に役立(やくだ)てられています。

トピック
 火山の噴火を予知(よち)するためには、火山そのものを知ることがとても大切(たいせつ)です。火山の一生(いっしょう)数万年前(すうまんねんまえ)から数十万年前(すうじゅうまんねんまえ)であることに(くら)べ、(わたし)たち人間(にんげん)が火山の観測を(はじ)めてからまた(やく)100年しかたっていません。
 一見(いっけん)噴火の予知とは直接関係(ちょくせつかんけい)()いように(おも)える現象(げんしょう)でも、「どうしてだろう?」と疑問(ぎもん)()ち、たとえ(おお)きな変化(へんか)が起こらなくても根気(こんき)よく観測を(つづ)けるという作業(さぎょう)は火山を知るという意味(いみ)では非常(ひじょう)重要(じゅうよう)なことだと(かんが)えています。

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2011年3月